「顔の見える関係」の中で
人格の土台を築く6年間
本校は1学年1クラス、全6クラスの小規模校です。全教職員が全児童を知るという家庭的な環境の中で、全教職員が子ども達一人一人の育ちを見守ります。私学ならではの学習環境と、きめ細やかな教育体制で子ども達の【人間力】を鍛えます。
小学校の6年間は、人格の基礎を形成する大切な時期です。感受性豊かなこの時期に、心を育てる教育が欠かせません。それが「生きる力」の根底となるからです。本校では【月影教育】と称して、挨拶・返事・掃除など「人としての基本の行い」を日々実践する中で、感謝の心、謙虚な心、利他の心、そして、人権意識を育みます。
毎日の教室では挨拶の際に「合掌をして同称十念」をお称えしています。この合掌の姿は、そのものが人としての美しい姿であり、自分と他者との心のふれ合いを表しています。また、私たちの命を支える全てのおかげに対する感謝の姿でもあり、「私たちが今、与えられた命を生かされている」ことを感じ得る姿なのです。日々の学校生活の中で「手を合わせる心の静寂」を大切にしています。
京都文教小学校 校長
藤本 哲也
名称 | 京都文教小学校 |
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所在地 | 〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町50 |
電話番号 | 075-752-1411 |
学校長 | 藤本 哲也 |
教職員数 | 17人(常勤 14人 非常勤3人 ) |
学級数 | 1学年1クラス |
児童数 | 150人 |
本学園は明治37年(1904)、仏教精神による質実な家庭婦人の育成を目標とする「高等家政女学校」として誕生して以来、阿弥陀様と浄土宗祖師・法然上人の教えに基づく、すみずみまで行き届いた心の教育を実践しています。小学校は昭和57年、本学園の短期大学の付属小学校として東山仁王門・岡崎の地に開校いたしました。
京都文教学園には、創立の精神が今も息づいています。
明治37年(1904) | 高等家政女学校 設立 |
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昭和9年(1934) | 現在地・東山仁王門に校舎新築移転 |
昭和22年(1947) | 新学制により家政学園中学校 設置 |
昭和23年(1948) | 新学制により家政学園高等学校 設置 |
昭和28年(1953) | 附属幼稚園 設置 |
昭和35年(1960) | 京都家政短期大学 設置認可 |
昭和57年(1982) | 京都文教短期大学付属小学校 開校/初代校長 漆葉龍彦 就任 |
昭和63年(1988) | 英語学習開始 |
平成5年(1993) | 第二代校長 二橋定賢 就任 |
平成8年(1996) | 京都文教大学 設置開学 |
平成12年(2000) | 京都文教大学大学院 開設 |
平成14年(2002) | 付属小学校 新校舎完成/学校法人「京都文教学園」に名称変更 |
平成16年(2004) | 京都文教学園 創立100周年 |
平成17年(2005) | 第三代校長 勝部正雄 就任 「六波羅蜜」教育の推進 |
平成30年(2018) | 第四代校長 藤本哲也 就任 |
令和3年(2021) | 1人1台のiPad所持と高速ネット環境 |
令和6年(2024) | 「京都文教小学校」に校名変更 |
雨が止むとすぐに遊べる運動場や、生命への探究心を育むビオトープ、想像力の翼を思い切り羽ばたかせる造形室や音楽室など、充実した学びの環境を整えています。体力向上のために中高の運動場や温水プールも利用します。
運動場
透水性のゴム素材で舗装されており、雨が上がると乾燥するので、すぐに利用できます。また、陸上トラックやドッジボール、バスケットゴールなどのライン線があり、体育や遊びで利用しています。カラフルかつ、平坦で安全です。
中高の運動場
朝マラソンで利用しています。土の感触と広々とした空間を楽しみながら、ジョギングで体作りに励んでいます。
中高プール
暖房温水完備の室内プールです。期間中は水中に専用台を敷き詰めるので、低学年でも自分の足で立て、安心感があります。
体育館(講堂)
冷暖房機を8台設置しています。壇上には阿弥陀さまが鎮座します。多目的で活動しやすい空間で、礼拝のほか、発表会・図工鑑賞展・児童会総会など、全校生が集う場です。また、英語ドッジボールなど、異学年の遊び交流の場としても活用しています。
ビオトープ(八池の杜)
理科や生活科などで活用します。柿・桜・もみじの木々や、どんぐりなど植物が豊富です。また池ではメダカやトンボ、アメンボ、ホタルなの生き物も多く、自然豊かな空間で、一年の移り変わりを感じることができます。
図書室
学びと憩いの広々空間です。毎年、新書を多く購入しており、調べ学習で活用します。子どもたちは休み時間も自由に本の貸し出し・返却ができます。
パソコンルーム
れんげ作文集の作成で、キーボードを集中して打ち込みます。各学期には、人気のパソコン講座があります。
造形室「創」
想像・創造の造形絵画空間です。製作されたアートが校内を彩ります。近隣の美術館(京都市京セラ美術館・京都国立近代美術館など)も、鑑賞教育の場になっています。
音楽室「響」
歌とリズム・演奏を楽しみ、体いっぱいに表現できる空間です。仲間と共に歌い、音を奏でる喜びを感じ、奥深い鑑賞などを通して感性を高めます。5年生は京都私立小学校の音楽会に向けて心ひとつに練習をします。プロの音楽家がゲストで来校することもあります。
理科室
様々な“なぜ?”を、実験・観察で解き明かす学び空間です。人体模型や知的好奇心をくすぐるグッズが出迎えてくれます。観葉植物も豊かです。
ギャラリー「集」
児童の造形作品を展示しています。また、自由にピアノ演奏できるコーナーや、小学生新聞コーナーがあります。英語絵本のイベント展示も開催しています。
学習室「探」(6年生教室前)
高学年算数の少人数教室です。自習ができるブースもあります。児童会本部の活動場所としても活用しています。
学習室「童」(ギャラリー横)
低・中学年の算数少人数教室として利用しています。英語の掲示紹介もあります。
家庭科室
調理実習や裁縫ミシン実習をします。栄養教諭も授業に関わります。隣の多目的室と通じており、家庭科室で調理した食事を、多目的室で食べることができます。
多目的室「和」
たたみを敷いて、裏千家の先生による茶道の学習をします。また様々なゲストティーチャーの講演を聞いたり、活動をしたりしています。
伝統的に受け継がれてきたデザインをいかしながら、着心地と機能性を追求した制服です。
約3分の2の児童が学外の中学校に進学しています。本校では1人ひとりの習熟度合いに応じた指導ができ、少人数制で教職員と児童との距離が近いです。受験に向けてクラス全体で力を高めるとともに、優しく落ち着きある学校生活を通して他者を思いやる「利他の心」を伸ばします。